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画像処理について(お手軽な天の川の処理)
ここでは複雑な処理はこれといって紹介しません
ただ、お手軽に天の川の写真を『それらしく』加工してみたい、そのための最低限の内容を紹介してみたいと思います
この例ではPhotoshop CS4で説明していますが、エレメンツであっても何の問題なく同じことができます

それでは、手始めにこの画像を補正してみたいと思います
ちなみに撮影情報です
1枚撮り、しかも58秒の露光で多少星が流れているというテイタラクですが、まぁ手軽な材料として選んでみました
トーンカーブをご覧いただければ一目ですが、カラーバランスがイマイチ

レベル補正で修正していきます
イメージ→色調補正→レベル補正
   入力レベル下にある3つの▲マークをスライドして左右に傾いたヒストグラムの山を中央に寄せます
この時注意してもらいたいのがヒストグラムの灰色部分です
左の画像では大きく2本白い縦線が入ってしまっています。
この程度なら良いとは思うのですが、可能であればあまり白い縦線が多くならないように注意しながらスライドしてみてください。
白い縦線はトーンジャンプといって諧調が飛んでしまっている部分で、あまり多いのは画質が破綻してしてしまいます

トーンの山が中央にきたら次はヒストグラムに目立つカラーを補正します(ヒストグラム灰色の中に隠します)
左の画面ではまだ『OK』を押さないでください
  続いてヒストグラムの灰色の山からはみ出している色を灰色の山の中に隠します
 チャンネル『RGB』をレッド、グリーン、ブルーをそれぞれ選択し、上で行ったような3つの▲をスライドして灰色の山の中に隠してください

ここではまずグリーンが灰色の山の左側に大きくはみ出ているので、右にスライドさせます
同じ要領で他の色も隠していきます
 完全に隠さなくても、おおまかに灰色一色の山に見えれば構いません
OKを押します
  とりあえず撮った写真からバランス取りを終えた画像ですヒストグラムの山がほぼ中央、灰色の山からは、これといって変に突出した色はありません

ここで元の画像と比較していただくと、かなり色が薄い、そんな印象を受ける画像になったかと思います 
   次は天の川のコントラストを上げる処理です
実はいくつか方法がありますが、一番簡単な方法を紹介します

まずは背景をコピーします
レイヤー→レイヤーの複製
  背景のコピーができたかと思います
レイヤーの属性を『比較(明)』にします

そこで『背景のコピー』レイヤーに対して
イメージ→色調補正→明るさ・コントラスト 
   コントラストを15〜20程度上げてOKを押します
   コントラストの多少強くなったコピーレイヤーを背景レイヤーと統合します
レイヤー→画像を統合

これで多少、天の川の部分がコントラストアップされたかと思います

で、これが少し面倒なところですが、今の処理を数回行います

背景レイヤーのコピー
コピーした背景レイヤーを比較(明)に変更
明るさ・コントラストから20程度アップ
コピーレイヤーと背景レイヤーを統合

ちなみに今回はコントラスト15%UP×4回行いました
別に20%UPを3回行っても同じとは思います

面倒ですが、細かく区切った方が微妙な効果の違いが出やすいので、好みのコントラストに仕上がるかと思います

  ただし、この画像ではM31が写っています
あまりコントラストを上げすぎるとM31が白く潰れディテールが失われてしまうので要注意です 
   次に全体に色が薄い感じがするので調整します
トーンカーブを行います
イメージ→色調補正→トーンカーブ
左のような窓が出ます
お好みで変えてみてください
星以外の部分が黒になるようにしてみてください
   続いて全体の彩度を上げてみます
イメージ→色調補正→色相・彩度
   一応完成しました
   補正前と補正後の比較画像です
トーンカーブをご覧になれば一目ですね



本当はこの他に星の強調処理(星マスク)
青ハロを取り除くノイズ軽減
これくらいはしたいところですが、、


とりあえずのお気軽画像処理でした

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